INTERVIEW

「イエ/店づくりにおいて、ぼくたち施主にできるのは選択だけ。
だからこそ、価値観が近いことが重要だと思うんです」

PERHAPS

PERHAPS

階段を上がると、2階にイタリアンレストランがあり、何とも言えない良い香りが出迎えてくれたのを覚えています。そのビルの3階、ここに移転前の[PERHAPS gallery]は在りました。
その日はある媒体のロケハン。三迫太郎さんという共通の知人(素敵なデザイナー)がいたこともあり、北島さんはとても親身になって、ぼくたちが作っていた小冊子のためのアドバイスをしてくれました。勧めてくれたお店はどこも素晴らしく、誇らしいページが完成。「佐賀の良い人を知っている人物」として、ぼくはそれ以降も北島さんを頼りにしています。
 

PERHAPS
PERHAPS

「拠点を移すことになったんです」

北島さんからある日告げられたその一言は、静かに、でも大きくぼくを動揺させました。靴を脱いで上がる、北島さんのリビングルームのようなあたたかい空間がなくなるなんて! 幸い、移転先が近いということ、コンセプト自体は大きく変わらず、日常の延長のような感覚でアートに触れられる場所であること、何より北島さんが楽しみにしていること、それらがぼくの心を落ち着かせてくれました。

これから続く新しい拠点の話に、以前のギャラリーの話は直接的には関係ないかもしれません。ただ、こうやってあえて書くのは、そこに文脈があるから。里山建築の家づくりは、関係性がとても重要な意味を持つのです。
 

PERHAPS

ギャラリー、ショップ、デザイン事務所という3つの顔を持つ新星[PERHAPS(パハプス)]は、2018年4月に完成したばかりだというのに、すでにずっとそこに存在していたかのような顔で建っていました。
この建物は元々、築60年の紙問屋。木造建築ながら補強のために鉄骨が取り入れてあり、紙の倉庫としても利用されていた物件です。
現在は、1階の入口側、つまり通りに面した側が雑貨や書籍が並ぶショップ。その奥が自宅スペースで、ショップを抜けて出入りします。2階は北島さんと交友関係がある作家さんをはじめ、柔軟に企画・展示を実施するギャラリースペースで、その一角、仕切った壁の向こう側に北島さんの仕事部屋を備えています。
 

PERHAPS
1 2

最近のお客様の声

HOME > インタビュー > 店舗 > PERHAPS