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薪ストーブ歴15年の川島さんに聞いた、ユーザーのリアルな声!

こんにちは!里山建築です。
3月になり季節は春に移りましたが、今回は薪ストーブのお話です。
住宅を新築で建てようとご検討中の方や、古いお家をリノベーションされる方は、
季節を問わず、冬の生活空間のことも考えておられるのではないか?と思いまして、
薪ストーブ歴15年の川島さんにリアルなユーザーの声を伺ってみました。


Q.川島さんは今、どちらのブランドを使っていますか?また、そちらにした決め手は何でしたか?

私はデンマークのブランド、モルソーを使っています。
薪ストーブは独身時代から身近にありましたが、こちらは4年前に住宅新築した際に、一緒に導入しました。
最初に人に勧めてもらったのはアメリカ製のものでしたが、どちらにしようか検討した結果、
実際に使っているユーザーのアドバイスをもらい、モルソーにしました。

モルソーはデザインもカッコいいですが、シンプルな操作で初心者でも使いやすいところが魅力ですね。
薪ストーブは、空気調整をしながら薪を燃やして使うのですが、その空気調整をしてくれるのがダンパーという部分です。
このダンパーが2つ付いていて、両方を扱いながら空気調節するタイプもあるのですが、私が使っているものは1か所のみの操作なので使いやすく購入の決め手になりました。

薪ストーブ選びをする時は、ダンパーの空気調整の仕方を見て決めてもいいと思いますよ!


Q.川島さんが薪ストーブがあってよかったな。と思う瞬間を教えてください

エアコンと違って、床や壁も家がまるごと暖かくなるので、どこの部屋に行っても過ごしやすいのがいいですね。さらに、暖かい空気は上に昇る習性があるので、2階の煙突からの熱を利用し、冬場はその付近に洗濯物を干して乾かしています。4-5時間もあれば乾いてくれますよ。
この洗濯物干しとしての活用方法は、はじめから狙っていた訳ではないのですが、結果として良かったポイントです。

それから、家に帰ってきて車を降りた瞬間に、薪ストーブの香りがすることでしょうか。
その時、家の風景が浮かびホッとしますね。

また、部屋を暖めるだけではなく、ストーブの上でお湯やお茶を沸かしたり、スープや煮込み料理など、ガスを使わずに調理ができ、日常に利用できるところがいいですね。専用の道具を使えば、釜の中でピザを作ることもできますよ!

川島邸

Q.薪のことについて色々教えてください!

薪ストーブは、冬のしあわせな空間で過ごすイメージをお持ちの方が多いと思うのですが、
他の季節でいかに材料の薪を準備するかということも、実は重要だったりします!

大事なポイントは3つ!「薪のこと」「薪割り」「薪のストック」です。

1つ目の薪のことですが、
スギ・ヒノキの針葉樹と、カシ・ケヤキ・クリのかたい雑木をどちらも使っています。
それぞれの特徴ですが、スギ・ヒノキは安価で手に入りやすいですが、すぐ燃えます。
雑木の場合ですと、ゆっくり燃えるので1本入れると長い時間持ちます。
そのため川島家では、木の燃える時間の特徴を活かし、昼間家族がダイニングにいて、いつでも薪をくべれる時にはスギ・ヒノキを、寝る前のタイミングで雑木を入れておくようにしています。そうすることで、残った火種で翌朝火起こしもできますよ!

薪はネットでも購入できるようですが、私たちが住む東脊振は林業が盛んということもあり、ご近所の方からいただいています。軽トラックで何往復もするのは大変ですが、最近、そのご近所の方へお礼に薪ストーブで焼くピザ会をしました。薪ストーブを軸にコミュニティが広がっていてうれしいです。

さて、2つ目の薪割りのことですが
ちなみに「薪割り」と聞いて、皆さんはどのようなイメージを持ちますか?
ヨキ(だったり斧)を上から振り下ろして「パカーン」と割るものですよね?
もちろんその作業もするのですが、実は、一冬分の材料を確保しようと思うと、その作業だけでは追いつきません。笑
使っていくうちに、我が家にどのくらいの量が必要か分かってくると思うのであくまで参考ですが、川島家では一冬越すために、2リューベー準備しています。

ストーブの奥行きによって長さが変わるのですが、私たちは45センチに切った丸太をおよそ自分の腕ぐらいの細さまで割っています。
以前は、それよりも細かく割っていたこともあったのですが、それだとすぐに燃えてしまうので、ある程度の太さが必要だということが分かりました。

最初に購入する道具は、「ナタ」「ヨキ」「薪割り機」があるといいと思います。
ヨキと薪割り機は、上記のように材料を準備するときに使用するものですが、ナタは室内で薪をさらに割るために使うのでこの3種類があるといいですね。

余談ですが、薪割り道具以外に私が買ってよかったと思う道具はファイヤーサイド社の「ファイヤーバード」です。
ストーブ内での薪のあらゆる動作をこれ一本でできるので大変重宝しています。

3つ目のポイント薪のストックのことですが、
材料は、よく乾燥させた伐採から3年ほど経過した木を使用します。
生の木でも200度くらいあると燃えるのですが、木に含む水分が煙突やストーブによくないため、含水率が低い木が理想です。

そのためには、薪置き場を持つ必要があり我が家ではDIYで造りました。
サイズは、8m×2m×90cmで奥行きは薪が2列に置けるようにしています。
(奥行き90センチなのは川島家の薪が45センチを使っているから)
この大きさの薪置き場ですと、2リューベー入ります。

それをいくつか造り、出入り口の近くから今年用、来年以降用と配置しています。

薪ストーブを導入しようと思ったら薪ストックを何年か分置くスペースを確保できるか、土地の広さを確認しておくと失敗しないでいいと思いますよ!

最後に川島さんからメッセージをお願いします!

火はとてもいいですが、危険もあります。無造作に薪ストーブいいですよ!とも言えないのですが、11月−3月までの冬の間使うために、残りの7ヶ月で材料集めと梅雨前に煙突の掃除などの手間を惜しまないようにしています。それも楽しめて自分の生活に薪ストーブを取り入れられたら、そんな幸せな冬の過ごし方はないと思いますね。生活が豊かになります。材料集めの作業も、それを通して山の人との交流になりますし楽しいですよ!

川島さん、ありがとうございました。
みなさまぜひぜひ参考になさってくださいねー!

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